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NATURE
POSITIVE
ネイチャーポジティブに資する
ソリューションカタログについて
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このカタログは、事業活動において発生する、
自然への過度な依存やネガティブなインパクトの削減・緩和、
または 自然を再生するソリューションを取りまとめた
ソリューションカタログです。
企業様がネイチャーポジティブに向けた
取組みを実践するにあたって、
活用可能な技術を探索する際にぜひご活用ください。

カタログの特徴
自然関連リスクの分析方法やツール、リスクの緩和に寄与するソリューションを調査し、自然関連財務情報開示タスクフォース(TNFD)のインパクトドライバーごとに整理し、ネイチャーポジティブに向けた取組に役立つカタログとしてまとめました。
事業地に適用するもののみならず、サプライチェーン全般を掲載対象としています。
pdf
5つのインパクトドライバー
pdf 気候変動
pdf 資源利用
pdf 陸や海等の利用変化
pdf 汚染
pdf 侵略的外来種

今回、ネイチャーポジティブソリューションのカタログ作成に関わり、多くの企業がネイチャーポジティブに役立つ技術を持っていることを理解することができました。同時に、バリューチェーンを踏まえ、どの場面で企業としてネイチャーポジティブに介入するのか、またその技術の選択が重要であると感じました。

国内企業にはネガティブインパクトを小さくする技術は多いものの、ポジティブインパクトをもたらす技術は少ないという印象です。私たち研究者はこうした事実を外部から批判するのではなく、議論と連携を通じて企業が持っている技術の改善や新しい技術の考案を促進することが期待されているのではないかと思います。また、過去の環境アセスメントや自然再生の経験から学び、その成果や課題について企業、行政、研究者、NGO・NPOとの関係という視点でレビューしていくことも必要です。

金融機関が主導し、国際的な潮流を踏まえて日本に適したネイチャーポジティブの在り方を考えることには大きな意義があると感じています。今後も各業界の企業、金融機関、行政、研究者との意見交換を通じて、ルール作りと実践的な取り組みを進めていければ良いのではないかと考えています。

pdf 国立環境研究所 気候変動適応センター
副センター長 西廣 淳
ネイチャーポジティブに資する
ソリューションカタログについて
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利用時の留意事項
全体を通じて
本書に掲載する技術を使用することが必ずネイチャーポジティブにつながるわけではありません。TNFDにも示されているように、適切なスコーピングを行い、ガバナンスを整えた上で、状況に応じて順応的に活用することが必要です。 技術的な類似性等で整理しており、掲載順序に評価の違いがあるわけではありません。
測定・評価方法に
関する技術
一般に、生物多様性の測定・評価を統合的に可能としたものはなく、ある側面の測定・評価に留まることに留意が必要です。これら技術の活用に当たっては、不確実性がどこに残っているのかについても併せて検討することを推奨します。
ネイチャーポジティブに
関する技術
掲載されている技術は、自然の復元・再生のみならず影響緩和につながる技術も含めています。
特に自然の復元・再生に関する技術の利用に当たっては、人の手を加えるポイントが場所によって異なる点に留意する必要があります。
自然の復元力を活かして必要最低限の人為を加える(受動的復元の原則)、地域と生態系が自立し、事業を削減、不要とすることを目指す(自律的再生)といった基本的考え方を重視してください。
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